oyoyo Memo Blog

時事と雑記。気が向いたときに更新するブログ。

【本】 長浜浩明著 『新 文系ウソ社会の研究』

長浜浩明著 『新 文系ウソ社会の研究』
新 文系ウソ社会の研究 悪とペテンの仕組を解明する
https://www.amazon.co.jp/dp/4886564755/
長浜浩明
発売日: 2019/04/03
出版社: 展転社
単行本: 328ページ
ISBN: 978-4886564757
価格: 2160

内容紹介
平気でウソをつく人たち!
虚偽と邪悪の「行動心理学」
本書は騙しのテクニックを解明し、ウソの害毒を乗り越えるための解決方法を明らかにする。


目次

第一部 ウソ社会の基本構造
第一章 戦後日本「転落」の軌跡
第二章 「ウソ」の拡大再生産メカニズム
第三章 「右翼と左翼」の本質とは

第二部 歴史に学ぶウソと真実
第四章 「慰安婦強制連行」のウソと顛末
第五章 「朝鮮人強制連行」と云うウソ
第六章 戦後生まれのウソ「南京大虐殺」
第七章 『中国の旅』とセカンド殺人
第八章 七三一部隊に関するウソと真実
第九章 沖縄住民・集団自決の真相
第十章 靖国神社と大東亜戦争
第十一章 毛沢東の感謝とマックの自衛戦争論
第十二章 異なる補償・日本とドイツ

第三部 ダマしのテクニック・解明から超克へ
第十三章 ファクタとファクタ・ディクタの峻別
第十四章 「ウソ」をつく者は偽写真も流す
第十五章 左翼とサタンは兄弟である
第十六章 人を狂わす「騙しのテクニック」
第十七章 洗脳と煽動のテクニック
第十八章 戦犯を英雄と見做す倒錯
第十九章 ウソの害毒を乗り超えて

amazon.co.jp に記載の商品説明を転載)



目次を見る限り、『文系ウソ社会の研究』の改訂新版のようにも思える。『文系ウソ社会の研究』はすでに絶版で、しかも中古本市場で価格が高値になっている。
こういう良書をたとえ数冊でも持って、日頃からよく読んでおくと、世に溢れる愚書・駄本・ゴミ本・毒素図書・売文学者の自慰本・ウソ本・空想小説に何十万円も使うことを未然に防止できる。
長浜浩明先生の御本は、いずれもお買い得と言える。


 長浜浩明著 『文系ウソ社会の研究』
 文系ウソ社会の研究
 https://www.amazon.co.jp/dp/4886563228/


 長浜浩明著 『続 文系ウソ社会の研究』
 続 文系ウソ社会の研究
 https://www.amazon.co.jp/dp/4886563236/




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【広告対策】 空気を読みたくないとなれば・・・

またなんか書きます。


連中は、空気を読みたくないとなれば、今度は「(自分たちが)読みたい空気」、「(自分たちが)あってほしいと思い描く空気」、ないしは「(視聴者・読者に)読ませたい空気」が、まるで現にあるように思わせたくて(思ってもらいたくて)仕方がないのでしょう。

そのような「願望」を持ち続けてやまない「アホ未満」の多いことに、一抹(0.1マイクログラムくらい)のお見舞いの気持ちを含ませつつも呆れるとともに、そいつらの思考の病は、そいつら一人一人にとって一生に一度あるかないかというくらいの余程のこと(絶望し続けるほどの甚大なる苦痛など)がない限り(いや、仮にそれがあってもw)、知脳の発育不良が根本にある故、「治らんやろw」と思っている今日このごろであります。







Wilson Phillips - Hold On - YouTube
A-ha - Take On Me - YouTube
Debbie Gibson - Shake Your Love - YouTube
Heart - These Dreams - YouTube
David Bowie - Modern Love - YouTube




【祝!TPP危篤のお知らせ】 空気の読めない「反日」「反米」「親ロシア」のボンクラ安倍と、空気を読みたくない「反日」「反米」「親ロシア」のマスメディアたち哉

(当ブログでは、原則として、外部へのリンクは別タブで開きます。それ以外のリンクは現在のタブに表示します。)

  ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領  ドナルド・トランプ(Donald Trump)次期大統領
 画像(左)は reuters.com よりキャプチャ、画像(右)は YouTube より。

Donald Trump Official Statement about Transition as President-Elect [FULL VIDEO] - YouTube
ABC News - YouTube 2016/11/21)

Donald Trump vows to quit TPP on first day in office - YouTube
Al Jazeera English - YouTube 2016/11/21)

動画においては、仔細なことは述べられてはいないものの、トランプ次期大統領の施政のガイドラインがコンパクトに表明されています。よって重要。しかも、簡潔にしてウソが無い。

TPP交渉からの離脱ないし撤退と、自由かつ公正な貿易の擁護は、矛盾しません。合州国であれ、日本であれ、自国の国益を考え、そのうえで、自由かつ公正な貿易を希望する立場ならば、TPPに対しては必ず反対の態度になります。

「似非保守」「自称・真正保守」「保守モドキ」がバレるポイントの一つが、先般来のTPPに対する態度です。

oyoyo Memo Blog 2011/10/17
【TPP問題】 エドマンド・バークからアダム・スミスへの忠告 (上)
oyoyo Memo Blog 2011/10/17
【TPP問題】 エドマンド・バークからアダム・スミスへの忠告 (下)
oyoyo Memo Blog 2011/10/10
【TPP反対!】 エドマンド・バークからアダム・スミスへの忠告


トランプ次期米大統領、就任初日にTPP離脱指示へ
http://jp.reuters.com/article/trump-withdraw-tpp-idJPKBN13G2L8

[ニューヨーク/ワシントン 21日 ロイター] トランプ米次期大統領は21日、就任初日の予定について語るビデオを公表し、環太平洋連携協定(TPP)からの離脱を通告する考えを示した。

トランプ氏は21日夜、大統領就任初日の予定をいくつか説明した。その中でTPPは「米経済にとって大惨事となる可能性がある」とし、離脱を正式に通告する意向を示した。

そのうえで、TPPに代わり「米国に雇用と産業を呼び戻す」二国間貿易協定の締結を目指すと言明。「米国第一」の中核原理を基本に据え、「次世代の生産や技術革新を米国内で実現し、国内労働者に富と雇用をもたらすことを望む」と述べた。(以下略)

(ロイター 2016年11月22日 12:48 JST)


安倍晋三首相「米国抜きのTPPは意味がない」
http://www.sankei.com/politics/news/161122/plt1611220010-n1.html

【ブエノスアイレス=田北真樹子】安倍晋三首相は21日午後(日本時間22日午前)、アルゼンチンの首都ブエノスアイレスで記者会見し、トランプ次期米大統領が離脱を表明している環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)に触れ「米国抜きでは意味がない。根本的な利益のバランスが崩れてしまう」と訴えた。

トランプ氏はこの日、持論のTPP離脱を大統領選後初めて言及したが、記者会見はその前に行われた。首相は今後もトランプ氏にTPPの意義に関し理解を求める方針だが、対応が国会などで問われる事態もありそうだ。

首相は19日にペルーで開かれたTPP参加12カ国による首脳会合で、全首脳が「挑戦をやり遂げる決意を改めて共有した」と説明。参院で審議しているTPP承認案・関連法案の「一日も早い締結に向けて全力を尽くす」と明言した。

北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結交渉には「従来の立場を何ら変えているということはない」と強調。「首脳間の信頼関係がなければ解決しない問題だ。一歩一歩着実に進めていく」と語った。

その上で、「北方4島の将来の発展について、日本とロシアがウィンウィン(相互利益)の形で進めていくことが何よりも重要だ」と指摘。「経済を含めて日露関係全体を双方が裨益(ひえき)する形で発展させていく中で、平和条約交渉についても前進を図っていくことが必要だと考えている」と述べるにとどめた。

(産経ニュース 2016.11.22 09:57)



>根本的な利益のバランスが崩れてしまう」と訴えた

「崩れ」るのはボンクラ安陪とその信者たちとTPP真理教の信者の精神のバランス、彼らのステイタスでしょう。地球市民系グローバリズムの崩壊です。

すでに明らかになっているところ以外にも、グローバル企業たちの業績不振は(企業名は書きませんが、同時多発的に、内部瓦解的に)実はもう始まっています。「多国籍企業」=「多重国籍企業」=「無国籍企業」にとっては非常に厳しい時代に既に入っています。個人であれ、法人であれ、「多重国籍」や「無国籍」などというのは許さない、これまでは大目にみてきたが・・・、ということです。

>北方領土問題を含むロシアとの平和条約締結交渉
>日本とロシアがウィンウィン(相互利益)の形で進めていくことが何よりも重要だ」と指摘


ロシア相手に対等の「平和」などというモノは、万が一にも成立しません。また、ロシア相手に対等の「ウィンウィン(相互利益)の形」などというモノも、万が一にも成立しません。

ロシアは、相手(獲物)が日本であれ、欧州であれ、アフリカであれ、機会があればそれらを収奪し殺戮し略奪する対象物・対象領域としてしか見ていません(この「収奪」「殺戮」「略奪」のことを、共産主義用語で「解放」「友好」などと言うのでしょう)。このロシア土着の思考疾患が薄っすらと拡大したその一面が、支那の対日姿勢や南北朝鮮の対日構想に表れているのです。

対日侵攻を、ロシアは隠しながらやるのが上手で、支那は中程度、北朝鮮はやや下手。韓国に至ってはアホすぎてバレバレゆえ、アホな日本人にもわかりやすい。そのバレ程度の違いです。

oyoyo Memo Blog 2014/03/23
【ロシア・クリミア問題】 ロシアに甘い安倍・麻生・自民。中距離核戦力の無い日本にロシアが千島・樺太を明け渡す可能性はゼロ。
oyoyo Memo Blog 2014/07/15
ロシア(ソ連)の領土拡大 1533年→1945年 400年で7倍!
oyoyo Memo Blog 2015/10/10
環太平洋とは何か? その巨大さ。


トランプ氏に接触せずクリントン氏と会談…「クリントン政権誕生を推測した事実ない」 政府答弁書
http://www.sankei.com/politics/news/161122/plt1611220022-n1.html

政府は22日の閣議で、安倍晋三首相が9月の訪米時、その後の大統領選で勝利したドナルド・トランプ氏に接触せず、対抗馬のヒラリー・クリントン氏と会談したことについて、「クリントン政権が誕生すると推測した事実はない」とする答弁書を閣議決定した。民進党の逢坂誠二衆院議員の質問主意書に答えた。

「クリントン氏だけを重視した外交は誤った見通しに基づいていた」などとする質問主意書に対し、答弁書は「政府としてはトランプ陣営、クリントン陣営双方との関係を早い時期から構築してきた」と強調。さらに「『情報収集や分析能力には課題がある』『基本的な問題意識の欠如がある』といった指摘は当たらない」と反論した。

(産経ニュース 2016.11.22 16:12)



まあ、民侵党、オマエが言うな! ではありますが、「クリントン氏だけを重視した外交は誤った見通しに基づいていた」は概ねその通りでしょう。

政府側の答弁書ですが、

>「『情報収集や分析能力には課題がある』『基本的な問題意識の欠如がある』といった指摘は当たらない」と反論した

「情報収集や分析能力には課題がある」は普遍のことであって、それを否定したからといって、本件における反論にはなりません。そして、「基本的な問題意識の欠如」ではなく、知脳の発育不良であり、備わるべき防御の思想、保守の思想こそが欠如しているのです。

しかしながら、知脳の発育不良と、備わるべき防御の思想と保守の思想の欠如については、与野党を問わず、両者ほぼ同等です。つまるところ、自民党の議員が言っても民侵党の議員が言っても、小生からすれば「おまゆー」です。


さて、「似非保守」「自称・真正保守」「保守モドキ」がバレるポイントは、TPPに対する態度だけではありません。他にもいくつかあります。日本国憲法の日本国の憲法としての効力についての論や思考もその一つです。

あなたは、共産主義者が混入して作成した憲法モドキを下敷きにして、あるいはそれをお手本にして、その憲法モドキの改正条項に従って憲法改正手続きを経て、正統の憲法ができると思いますか?






トランプさんの影響かどうかわかりませんが、なんかここ最近、ライトブルーのネクタイしてる人をよく見かけるんです。駅や列車の中や歩道で。それもレジメンやリバース模様じゃないやつ。ライトブルーを基色にした小紋柄。まあだいたいみなさんお似合いなので、いいと思います。


 ♪
 BELIEVE 渡辺美里 - YouTube
 ブラックビスケッツ タイミング - YouTube
 夢みたあとで GARNET CROW - YouTube
 女性自衛官 歌う - YouTube




歴史的勝利!Donald Trump(ドナルド・トランプ)合州国大統領誕生! おめでとうございます!

   The_Election_President_2016 民主・共和両党の票と議席の獲得状況グラフ
   画像は Live Presidential 2016 Election Results - WSJ.com よりキャプチャ

小生何がうれしいのかというと、トランプ大統領誕生そのことがボンクラ安倍のツラをひっぱたいたということです。いいねぇ。実にいい。ドMの安倍は女王様ヒラリーにひっぱたかれることを望んでいたのかもしれませんが、まさかトランプにひっぱたかれることは、ほとんど想定していなかったでしょう。

トランプ大統領の誕生を、小生は熱狂的に熱望していたわけではありませんが、昨日、時間の許す限り、開票状況をネットで見ていました。

    The_Election_President_2016 州ごとの選挙人の獲得状況
   画像は Live Presidential 2016 Election Results - WSJ.com よりキャプチャ
 
   The_Election_President_2016 州ごとの選挙人の人数・規模
    画像は US Election 2016 Results - BBC News よりキャプチャ

大票田のカリフォルニアはまあ大方の事前の予想通りクリントンに持っていかれたものの、テキサス、ノースカロライナ、フロリダ、アリゾナ、ワイオミング ウィスコンシン(ワイオミングではなくウィスコンシンです)、そしてミシシッピ ミシガン(ミシシッピではなくミシガン)でのトランプの優勢を観たとき、あとはペンシルベニアだ!と、ペンシルベニア1州における両候補者の得票状況にこの選挙の勝敗の行方の目星をつけていました。

ペンシルベニアの開票状況を見ていて、昨日の午後14時すぎ、ペンシルベニアでトランプがクリントンを逆転、その直後14:30ごろ、票差が3000票近くにまで縮まって接戦!ヤバイかぁぁぁぁぁぁぁぁと思ったのも束の間、15時ギリギリ前になって、再びトランプがリードして票差が数万票になったとき、トランプ大統領誕生を確信しました。

それから屋上に出て、一服して、何だかわからないものの、すがすがしい気分になりました。

また今回の選挙で、共和党は連邦議会上下両院で過半数の議席を維持・獲得しました。

    The_Election_Senate_2016 州ごとの上院での議席獲得状況
    The_Election_House_of_Representatives_2016 州ごとの下院での議席獲得状況
 画像はいずれも Live Presidential 2016 Election Results - WSJ.com よりキャプチャ


合州国と日本国の、さらなる強靭な友好と平和と繁栄を望みます。


安倍はあと何十発かトランプに真正面からひっぱたかれなさい。まともな経済政策や国防政策に取り掛かるきっかけにはなるかもしれませんから。

それからNHKやCNNをはじめとするマスメディアのみなさん、なんですその表情は? どなたかのお通夜ですか?






文中において、ウィスコンシンをワイオミングと書き間違え、ミシガンをミシシッピと書き間違えたので、改めました。
テキサスノースカロライナフロリダアリゾナウィスコンシンミシガンペンシルベニア、計7州の位置を以下の図にマークしておきます。

   The_Election_President_2016 州ごとの選挙人の人数・規模(補筆版)
    画像は同上 WSJ.com よりキャプチャしたものに補筆




細菌の本能と抗生物質について。

  Enterococcus_02  Enterococcus_01
   画像は Wikimedia Commons より拝借。腸球菌(腸に生息する常在菌)の画像。
   コイツらがいわゆる「多剤耐性菌」であるのかどうか、小生は知りません。

海外に半年以上滞在した人、半数が多剤耐性菌に感染
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20150508-OYTEW50321/

海外に半年以上滞在した日本人の約半数が、複数の抗生物質が効かない多剤耐性菌の「ESBL産生大腸菌」に感染していたことが、東京医大などの研究チームの調査で分かった。

研究チームは、海外赴任がある企業の協力を得て、2012年9月から15年3月までの間、20~50歳代の男女45人について渡航前と帰国後のふん便を調査。その結果、22人からESBL産生大腸菌を検出。渡航先別では、サハラ以南のアフリカが最多の7人、東南アジア6人、南アジア5人、中東・北アフリカ4人。欧米の赴任者7人からは検出されなかった。

多剤耐性菌は、過剰や過少な抗生物質の使用などにより変異した細菌。複数の抗生物質を分解する能力がある。健康な人が感染してもすぐに発病するわけではなく、今回感染が確認された22人も無症状だった。ただ、抵抗力が弱い入院患者らの場合は、重症化につながる恐れがある。研究チームの水野泰孝・東京医大感染症科准教授は「ESBL産生大腸菌に感染する可能性が高い地域からの帰国者が入院した場合、医療機関は感染の確認が済むまで、他の患者と部屋を分けるなどの対応が必要」と警戒を呼びかけている。

(yomiDr. / ヨミドクター 読売新聞 2015年5月8日)


抗生物質効かない細菌 新生児など感染し死亡例も

生まれたばかりの赤ちゃんや就学前の幼児など子ども60人以上が、過去3年間に、「ESBL産生大腸菌」と呼ばれる、複数の抗生物質が効かない細菌に感染して命に危険が及ぶような重い症状になり、確認されただけで2人が死亡していたことが、専門の医師で作る学会の調査で明らかになりました。幼い子どもの間でESBLによる全国的な健康被害の実態が明らかになったのは初めてで、
(中略)
抗生物質が効きにくい耐性菌は欧米の医療現場でも深刻な問題となっていて、今月開かれる伊勢志摩サミットでも議題となる予定です。これを前に、国も耐性菌をテーマにした初の行動計画をまとめていて、耐性菌を生み出す原因とされる抗生物質の不必要な使用について継続的に監視することなどを明記し、2020年には抗生物質の使用量を2013年の3分の2に減らすとしています。

(NHKニュース 5月11日 19時23分)




細菌はどこにでもいます。細菌の全くいない場所を探すほうが困難でしょう。コップを持って川に行って「多剤耐性菌」を採らないようにすることのほうが難しい注文かもしれません。そして、細菌にも細菌それぞれの本能がありますから、抗生物質のある環境であろうと、抗生物質のない環境であろうと、細菌全体として、環境適応能力を獲得し続け、生残性を保持し続けるでしょう。それが本能です。細菌は、抗生物質がないからといって、その環境適応能力や生残性を放棄することはなく、交戦権を否認するなどという本能の放棄(「理知」や「ニセ憲法」による本能の隠蔽ないし抑圧)はしないのです。

人であれば、敵がいてもいなくても、刀や剣の手入れを怠らず、来る日も来る日も練習を続け、かつ、極わずかずつでも、さらなる生残性の向上、敵への対処能力や運用能力の質の向上と量の確保を続けるのが本能です。何が敵になるのか、見通しがつかない環境下にあっても、なんとか生き残ろう、あるいは、少しでも味方が(特に若い女と子どもを)生き残るようにしようとするのが本能です。


ある人がある細菌感染症で死んだり重症化するのは、その人の体が細菌とまともに戦うからであると、小生は考えています。本能と本能のほぼ全面におけるぶつかり合いです。本能と本能のぶつかり合いですから、基本、容赦のない世界です。しかしながら、それを別な面から観れば、「まともに戦うのはバカよ」ということになります。抗生物質は、これら二つの本能に対処するもう一つの本能をもって現れ、細菌の本能と人体の本能の双方に、多正面作戦(少なくとも2正面作戦)をさせることによって、一対一のまともな戦いをさせず、ぶつかり合いを多少でも緩和させる作用を持つ物質のことではないかと、小生は考えています。

この考え方ならば、たとえ細菌感染症でなくても、人体の免疫システムの暴走によって不具合や不自由が生じる疾患であれば、抗生物質の介在はその症状の緩和や病状進行の妨げに有効である、もっといえば、症状の緩和に有効で、不快な副作用がないのであれば、抗生物質の長期(数か月あるいは数年)の投与もかまわない、ということになるかもしれません。


ある人が、ある細菌感染症になったものの抗生物質の恩恵を受け、結果、死ななかったり、後遺症がより軽度で済んだのは、抗生物質のおかげで細菌が死滅したからではなく、抗生物質のおかげでその人の体が細菌とまともに戦わずに済んだから(済んでいるから)だと考えます。だからといって、その人の本能を抑えたわけではなく、むしろ本能を有効に、効率よく働かせることができた(できている)と考えます。ゆえに、抗生物質の使用量や新規の抗生物質の研究開発のピッチを抑制すればするほど、細菌感染症その他の疾患で死ぬ人の割合も、細菌感染症の後遺症として不具合や不自由を持つ人の割合も、増えると小生は観ています。

しかしながら、ここに述べたこうした考え方は、おそらく、現在の医学や薬理学の先生方の「常識的な脳」からすれば、「聞いたことも無い!」「非常識!」ということになると思います。

なお、人工培地の上で、ある細菌とある抗生物質を競争させて「細菌が死滅した」あるいは「細菌の数が減っていない」という現象と、現に生きている人の体の中で、その細菌とその抗生物質を伴って生起している現象とを、重ね合わせて相同視する思想・思考には、そもそも賛同できません。


>耐性菌を生み出す原因とされる抗生物質の不必要な使用について継続的に監視

「不必要な使用」をあれやこれやと発見・指摘することよりも、『必要であるにもかかわらず使わなかった』ことを発見・指摘することのほうが実に困難なのが医療における経済の特徴の一つです。


>2020年には抗生物質の使用量を2013年の3分の2に減らすとしています。

財務省と厚生労働省とNHKの職員だけで減らしてみてください、2020年と言わず、来月からでも。





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