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【メモ】 「自由主義の国」「共産主義の国」

【ノーベル物理学賞】1年半、社内で口きかず研究 中村氏「とにかく負けず嫌い」

http://www.sankei.com/life/news/141007/lif1410070053-n1.html

ノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏(60)は意志が強く、「戦う男」のイメージで有名だ。「子供の頃から、とにかく負けず嫌いだった」。きょうだいは姉と兄、弟。「男3人で、いつも食べ物の取り合いでけんかをしていたから、こういう性格になった」と笑う。

徳島大の大学院修士課程を修了後、入社した日亜化学工業では「会社の指示で研究に取り組み開発した製品が売れず、白い目で見られ続けた」と振り返る。だがここで、負けず嫌いの本領を発揮した。
(中略)
「この仕事をしたら、会社を辞めてやる」。そんな気持ちで最後に取り組んだのが青色LEDの研究だった。1年半も社内の誰とも口をきかず、研究に没頭。平成5年、当時は不可能とさえいわれた青色LEDの実用化に成功した。世界初の偉業は米国の学会で脚光を浴びる。そこで知ったのが、日米の研究者の待遇の差だった。10を超える米国の大学・企業から誘いを受け、12年に渡米。研究環境が自由で「共産主義の国から、自由主義の国に引っ越した感じだった」。

一方、日亜化学とは青色LEDの特許権や研究成果の対価をめぐって訴訟合戦に。日亜側に200億円の支払いを命じた判決が話題になり、一時は“200億円男”とも呼ばれた。だが控訴審で約8億4千万円に減額され、和解が成立。「日本の司法は腐っている」と吐き捨てた。
(以下略)

(産経ニュース 2014.10.7 21:45)



>「共産主義の国から、自由主義の国に引っ越した感じだった」

そうかもしれない。しかし、本当に「共産主義の国」であれば、研究者自身の意向にまかせた自由な学術研究など絶対にさせないのが基本であろうし、また一方、「自由主義の国」=「能力主義・成果主義の国」と解釈するならば、果たしてそのような「国」で、1年半も、あるいはそれ以前の期間も含めれば数年間以上も、企業や研究所にほとんど何の収益も成果ももたらしていない(=カネを喰うだけの)研究者を雇用し続けることに、その企業や研究所の経営者や株主、他の従業員、取引のある金融機関、経営コンサルタント、経営アドバイザーが了解するだろうか。

中村修二 - Wikipedia によると、

>大学院修了後、日亜化学工業に就職し、開発課に配属される。現場の職人からガラスの曲げ方などを習い、自らの手で実験装置などの改造を行った。これらの経験が、CVD装置の改良に生かされ、後の発明に繋がる。

>1年間の留学後、日亜化学工業に戻り、2億円ほどするMOCVD装置の改造に取り掛かる。会社命令を無視、会議にも出席しない、電話に出ない、と、通常のサラリーマンとしては失格と言われても仕方のない勤務態度だったが、度量の広い創業者社長のおかげで破格の研究費の下で実験を続けた。


とある。

共産主義でもなく、自由主義でもない、日本の社会の、組織運営にあたっての、日本流、日本式、日本のやり方、そうした自生的な秩序と自律的な合意のある環境がそもそも既にあって、その環境に英知をもった人が生まれ、その環境の中で英知をもった人が育まれたればこそ、その人の英知や努力が芽吹き、ちょっとやそっとの嵐や暴風雨では倒れないための自立の根をその環境に張り、その枝葉を発育させ、やがて実が成るのではないだろうか。

そうならば、「日本の社会の、組織運営にあたっての、日本流、日本式、日本のやり方、そうした自生的な秩序と自律的な合意のある環境」を変更しようとする動きに対しては、その名が何であれ、その看板やプラカードに何主義と書かれていようとも、我々日本国民自身による警戒と監視と防衛、そして必要とあらば迎撃や事前防衛措置も欠かせないと考える。





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